傷跡

傍から見ると、申し分なく幸せに見える人でも、多かれ少なかれ心に傷を負っているもの。
長く生きていればいるほど、その傷の数は多いようにも思える。
その数や深さは千差万別ではあるけれど、何も無くつるんとした心を持っている人など、いない。

身体の傷は癒えるのが目に見えるけれど、心の傷はどの程度癒えたのか、見ることは出来ない。
長い時が経ち、完全に癒えたかに感じた心の傷でも、ふとした事がきっかけで傷口が開き、
どくどくと血が噴き出し、その血を眺めながら我ながら驚くこともある。

人は生まれ持って自然治癒力という力を備え持っている。
それは実際の身体の病だけではなく、心に負った傷にも当てはまる。
一度閉じた傷が何かをきっかけに開き、そしていつしか癒され、また閉じる。
そんなことを幾度と無く繰り返しているうちに、その傷跡は引き攣り固く残ってしまうかもしれないけれど、
その跡は強く美しく、その人間の魅力となって残るのだと思う。

美しく魅力的な人は、そんな傷をひけらかすことなく、心の奥底にしまい、ゆったりと微笑む。
その微笑みは深く、その人間の心の厚みを感じさせる。
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by rosering | 2010-10-23 14:29 | その他のアンティーク | Comments(0)


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