高倉健さんが突然亡くなりました。
病気だったなんて誰も知らず、本当に驚きました。
健さんは、いつでも強く、大きく、そこにいてくれる人でした。
映画や小説の中にしか存在しないような、
強く、優しく、男らしい、皆の理想のような、男の中の男。
そんな人が、現実に存在し得た、それが健さんでしたね。
昔、健さんが主役を務めた「居酒屋兆冶」という映画がありました。
国立在住で、原作者である、故 山口瞳さんからご招待を受け、
試写会と、その後のレセプションパーティに呼んで頂いたことがありました。
その時、初めて目の当たりにした高倉健さん。
素敵にスーツを着こなして、かすかに微笑みながら、
会場の隅にひとり、すっと立っていらっしゃいました。
当時まだ20代だった私は、あまりにも素敵過ぎる健さんをみて、
恥ずかしくて声も掛けられなかった。
(今の私だったら、飛んで行って、握手して写真を撮って貰ったりするのに。。。)
すっきりとした清潔な目元が、とても印象的でした。
芸能人や著名人が亡くなって、こんなに心が痛むことは、
正直そんなにある事ではありません。
ああ、もっとね、長生きして、素敵な姿を観て居たかった。
日本中の方がそう思っていることでしょう。