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トノバン&ズズ

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この本は私が10代の頃、繰り返し繰り返し読んだ本。
作詞家 安井かずみのエッセイ集です。(1971年 初版発行)

この本の中で安井かずみは、 

酒を呑み煙草を吸い笑う。
コーヒーを飲み新聞を開き文字を書く。
夜中のTokyoでParisで、
ありったけのお洒落をして、
恋人や友人達と享楽的に笑い遊ぶ。 

かっこ良かったです。
ものすごく。
憧れました。
真似もしました。

暗記するほど読んだこの本。
昨夜、本棚の奥の奥から探し出し見付けました。

この本を書いた数年後、彼女は加藤和彦さんと知り合い結婚しました。
とてつもなく素敵なカップルでした。

私の中の加藤和彦は安井かずみとの加藤和彦なのです。

安井かずみさんは55歳で肺癌で亡くなりました。
彼女さえ生きていれば加藤和彦は死ぬことはなかったのでは、と思います。

二人が生きていれば白洲次郎と正子のように、
美しくお洒落で矍鑠とした夫婦でいたことでしょう。

トノバン。

あれほどの美意識を持ち、類まれなるセンスの持ち主で才能溢れる人だったのに・・・・・

最後、そんな姿で死んでしまうなんて、天国でズズに叱られているかもしれません。



  
by rosering | 2009-10-18 17:33 | 日々のこと | Comments(4)
Commented by 葉月 at 2009-11-16 11:59 x
安井かずみさんの隠れファンでしタ・・実は。
思えばワタクシの20代全盛期は憧れ!のタイプでしたもの
加藤和彦さんとご結婚されてからのご本も拝見し候ふ。

こちらのブログに時折・・ふっとおじゃまさせて頂いてます
Commented by rosering at 2009-11-16 15:42
葉月さん こんにちは^^コメントありがとうございます!
昨夜BSで安井かずみの特集をやっていましたね。ご覧になりましたか?
改めてこんなにも沢山のヒット曲を作詞していたのかと、驚きましたが、
私が好きな安井かずみはそういうヒットメーカーではなく、
お洒落でチョイ悪?のズズなのです。
かっこよかったですよね~~。私も憧れました・・・。
あんな風になりたいっ!って本気で思っていました。
なかなかそんなに憧れる女性っていないものですよね。
生きていてくれたら・・・って、昨日思っていたところでした。

お遊びにいらしてくださってありがとうございます。
またいらしてくださったら嬉しいです♪
Commented by 美-ishiki at 2011-10-07 12:58 x
遡ってお邪魔します。

まぁ、何と言うことでしょう!
私も全く同じ様に感じていました。
彼らの素敵な暮らし方。
一心同体と言うくらいお互いが馴染んでいて・・・
二人は一緒でいなければならなかったのですね。

そんな愛の形に憧れます・・・

パリにいた頃は、私も少しは意識していたかもしれません。
彼等のような憧れの生き方を。
Commented by rosering at 2011-10-07 14:18
美-ishiiさん
やはり同じように感じられていたのですね。
本当にカッコイイという形容詞がぴったりの二人でしたね。
あの当時、1歩も2歩も先を行く二人。
日本人離れしたセンスの良い生き方に、本当に憧れました。
今彼女達が二人で生きていたら、どんなに素敵な人生だったでしょうね。
そう思うと、とても悲しく残念です。


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